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第44巻 1号

シロサケにおける伝染性造血器壊死症ウイルス(IHNV) M 遺伝子 RNA と相同の DNA 型の存在

鈴木邦夫・坂井勝信<> 1998年から2002年に北海道内の 9 河川に回帰した遡上シロサケ親魚由来の精子,発眼卵及び仔稚魚から,IHNV M 遺伝子と97%以上の相同性を示す DNA(M DNA)を検出した。M DNA は試料 1 mg あたり最高値で 1.7×104 コピー検出された。IHNV RNA をトランスフェクトした CHSE-214 から IHNV は検出されないが M DNA は検出された。魚類株化細胞及びサケマス稚魚組織は逆転写酵素活性を有していた。以上から,M DNA は魚体内で IHNV RNA から生成し保持されることが示唆された。
魚病研究,44(1),24-32(2009)

わが国の養殖ヒラメから分離された Streptococcus parauberis の血清型

金井欣也・他14名<> わが国のヒラメ由来 Streptococcus parauberis の血清学的性状を調べた結果,ウサギ抗血清を用いた凝集試験で 2 つの血清型に分けられた。各血清型のオートクレーブ抽出菌体抗原はそれぞれの血清型抗血清とゲル内沈降反応を示した。培養菌体からは酸性多糖が検出され,それぞれの血清型抗血清で前処理した培養菌体には透過型電顕で莢膜構造が観察された。以上のことから,莢膜抗原が血清型決定因子となっていることが示唆された。 魚病研究,44(1),33-39(2009)

ヒラメから分離された Streptococcus parauberis の薬剤耐性

孟  飛・金井欣也・吉越一馬<> 西日本のヒラメ養殖場で分離された Streptococcus parauberis 64株の 9 薬剤に対する感受性を調べた。その結果,血清型Ⅰ型株は44株中 5 株が OTC/EM 耐性を,Ⅱ型株は20株すべてが OTC 耐性を示した。Ⅰ型耐性株からは耐性遺伝子 tet(S)と erm(B)が検出され,サザンハイブリダイゼーションによって tet(S)はプラスミドに,erm(B)は染色体 DNA にコードされていることが分かった。Ⅱ型耐性株からは tet(M)が検出され,intおよび xis も検出されたことから,Tn 916 に関連した遺伝子構造の存在が示唆された。
魚病研究,44(1),40-46(2009)

Asian seabass からの Photobacterium damselae supsp. damselae の初めての分離報告

P. Kanchanopas-Barnette・A. Labella・C. M. Alonso・M. Manchado・D. Castro・J. J. Borrego<> 養殖場から大学の施設に輸送した Asian seabass Lates calcarifer に腹部膨満,肛門周囲の褪色,鰓の黒化と眼球突出を特徴とした病気が発生した。内臓から分離された細菌は,生化学的性状とPCRによる検査から Photobacterium damselae subsp. damselae に同定された。腹腔内接種により分離菌の Asian seabass に対する病原性が確認された。Asian seabassからP. damselae subsp. damselae が分離された初めての報告である。
魚病研究,44(1),47-50(2009)

食料危機における水産養殖の役割

<>サケ科魚類,ヒラメおよびエビの種苗生産過程で発生するウイルス病の防除対策

魚類免疫学がシンポすればワクチン戦略も変わる

ウイルス病に対するDNAワクチン-基礎免疫学とその展開

韓国における魚病対策